End of 19th Century Antique Hand Woven French Bed Linen Work Jacket
19世紀末のフランスの手織りのアンティークリネンで作ったジャケット。ゆったりとした分量のゆるやかなシルエットが暖かで爽やかな風の季節に似合う1着です。
フランスはリネンの原料のフラックスの一大生産地で、自身の上質なフレンチリネンのブランドを誇るとともに、今なお世界のリネン原料のフラックス(亜麻)生産の75%以上を生み出し続ける昔からのリネン大国です。しかしそのフランスも今では、原料栽培以外の工程(特に潤紡よる紡糸はほとんど中国)は国外で行われる事が殆どで、この生地が作られた頃のように、純粋なフレンチリネン生地が手に入る事は少なくなってしまいました。
リネンと聞いてイメージされる硬さやざらつき、張りのある手触りといった予想を覆す、使いこまれた柔らかでくったりとした風合い。
全体に散らばる経てきた時間を映す細かなダメージを、丹念に埋めて飾った小さくて粋なデザインを、モダンな感性で楽しんで頂きたいと私達は考えます。
麻は使えば使い込むほど柔かさ、光沢感が増すと言われます。オールドリネンがもてはやされる事が示すように、リネンはつかいこまれた後が最も美しいのです。
機械技術がまだまだ発達しきっていない時代の、手仕事で麻を処理し、糸を紡ぎ、織り上げた味のあるリネン。
ダメージを補修して飾るきりはぎ、パッチ、ダーニング、刺子のステッチを、一針ずつ丹念に、様々な方法で彩りました。色むら、擦り切れ、破れ、陽灼け、退色の痕。偶然と時間と人の手が紡ぎ出すアートです。
ランダムにチョイスした、フランスのヴィンテージのガラスボタンとフランスの納屋から出てきた古布で包んだ包みボタンのちからボタン。
手仕事だからこその変則仕様のベントや切羽は、手縫い皺も美しい柔らかな仕様です。
綿素材を輸入に頼るのに比して自国での栽培が盛んで入手が容易で身近なフランスのリネンですが、しっかり着込まれた年月の経過を映す様々な質感と色合いが入り混じる深い趣を持つ生地は、枯れた風合いがさらに味わいを高めています。
裏地をつけて手ですくって中縫いをした緩やかな顔つきのポケット。
ハンドステッチでのラスティックコットンのライニング。手の温もりではなくストイックさを伝える不揃いなステッチ、縫い皺の表情や生地のコントラストが乾いた奥行きを作り出します。
白糸刺繍と呼ばれる、フランスの独特な技巧を凝らして刺繍された、厚みのある立体的なオーナメント。刺繍糸を刺して作った土台を細やかなサテンステッチで覆って描き上げた、時間をかけた繊細な手仕事のみが作り出せたもの。
白糸刺繍とともにリネン類によく用いられたdrawn work。
手縫いならではの不揃いが作る趣。
「古くて新しく、新しいけど古い」もの。
サイズ 2(ゆったりM~L相当)
肩幅 =45cm
バスト=53cm(脇下)
袖丈 =61 cm
着丈 =71cm
フランス/日本製
Front Fabric = Antique Hand Woven French Bed Linen / Linen 100%
Back Fabric = Indian Rustic Cotton Broad Cloth / Cotton 100%
Buttons = Vintage French Glass Button (Random Choice)
& Antique Fabric Covered Buttons
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End of 19th Century Antique Hand Woven French Bed Linen Work Jacket
[ALTERATION By Manure of Drawers] SOLD