1950’s French Dead Stock Vintage Mosaic Patched “Melange Gris” Fabric Made Work Jacket
フランスのワークウェアは、テーラーワークを基本としたパターンメイクと縫製を基本とし、「 ファッション 」と対極の位置にあるはずの「労働着」を超えた存在です。1950年代のフランスのワークジャケットをAlterationした1着です。
オリジナルの状態は、ノルマンディー地方郊外の倉庫で眠っていた、機械に巻き込まれでもしたかのような細かな穴が無数に開いてしまっていたデッドストックの2着のジャケット。
その2着を解体し、ダメージ補修のパーツを作りながら1着に仕上げ、魅せる補修を加えたジャケットです。
ダメージに上から生地をのせてpatchするのではなく、象嵌細工のように生地をくり抜きながらモザイク状に生地をpatchしていくフランス独特のpatch work=travail de patchで描き出した象嵌模様。
派手なステッチワークや生地のコントラストや色の遊びと言った手の温かさを主張するのではなく、静かに主張する背中。
フランスのMelange Gris(ソルト&ペッペー)と呼ばれる生地は、縦糸にオフホワイトとグレーのメランジ糸、緯糸に単色の糸を使って織られた生地で、多くはツイルなどの綾織で織られています。
丸いフォルムと膨らみが味のある内ポケット。
作業着でありながらテーラーリングをベースにした腕に沿うゆるやかな曲線を描く袖。
「汚れが目立ちにくい」という理由で採用されたのだとは信じられないほど完成されたソルト&ペッパーの生地の味わい深い色合いと風合い。
作業時の上っ張りとしての丈の長いコートタイプが多い“GRIS de Travail” (グレーの仕事着)。このようなジャケットに仕立てたものはありそうで無い新鮮な1着です。
裏をつけて2重にしたうえで、内側を手で掬い縫いして身頃に縫い付ける事で、丸みとふくよかな質感のあるフォルムにしたポケット。
ラウンドしたパターンの襟周りの表情は、古いフランスのヴィンテージならではの独特の雰囲気が漂います。
チョイスしたボタンはワークジャケットの定義にこだわらず、 vintageの動物のモチーフが浮き彫りで象られた金属のボタン。
Vintageボタンの中でも1番人気が高く、1つがビッグマック2個分ぐらいが相場のフランスのハンティングジャケットに使われていたボタン。あえて様々な素材と、いろんな動物のモチーフをランダムに選んで縫い付けています。
少し塗装が剥がれたり、サビがあったり、色がくすんだりするボタンには、長い時間の痕跡が刻み込まれています。
着丈を少し変更したボクシーなシルエット。フロントヘムに作ったカーブと数を増やしたボタンとボタンホールが、クラシックでありながらモダンな表情です。
手仕事の温っぽさを打ち消したミニマルな顔立ちが古いけれども新しい。
「 ファッション 」 と対極の位置にあるはずの「労働着」を超えた昔のフランスのワークウェアだからこそ作り出せた、古いだけ、新しいだけでは、出来ないことができる服
サイズ 2(M相当 )
肩幅 =50cm
バスト=55cm(脇下)
袖丈 =56 cm
着丈 =62cm
フランス/日本製
表地 = Salt and Pepper Twill / Cotton 100%
ライナー = Indian Rustic Cotton Broad Cloth / Cotton 100%
ボタン = Vintage Animal Relief Button (Random Choice)
& Antique Fabric Covered Button
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1950’s French Dead Stock Vintage Mosaic Patched “Melange Gris” Fabric Made Work Jacket
[ALTERATION By Manure of Drawers] SOLD