1940-1950 Vintage French Indigo Dyed Linen/Cotton Work Pants made by “AU MOLINEL”with Suspenders
穿きこまれ長い時間が経ち、くたくたになったワークパンツ。
今もフランスでワークウェアを作り続けているMOLINEL社は、1845創業といった180年近く続くブランド。もう本国では活動が殆どなく日本のライセンスブランド化してしまった1931年創業のDANTONや、フランスでの販売はあるものの同じく日本のライセンスブランド化を否めない1927年創業のVETRAよりも長い歴史を持っています。
しかしその長いフランスのワークウェアブランドの歴史も、現在では高機能素材と高機能仕様を看板に掲げるものとなり、かつてのフランス独特の仕事着=VETements de TRAvail(VETRAはブランドはここからとったもの)とは大きく異なったものになってしまいました。
コットンのサージやMoleskineを普通染料でブルーに染めた生地のものが一般的なフランスの仕事着の中で、AU MOLINELを特徴付けたのが、リネンとインディゴ染め。リネン100%やリネン/コットンのブラックシャンブレー(所謂ソルト&ペッパー)や、インディゴ染めのワークウェアは、今もAU MOLINELの独壇場と言って良いほどの際立つ個性と希少性を持っています。
色が褪せたり破れたり、年季の散らばるダメージには丹念なPatchとダーニング。
巷にあふれる、ただリペアしただけの物とは全く趣が違います。ポケット、ウエスト、サイドシーム、フライを全て解体し、裏地や袋布を新たに作り清潔感とアクセントを加えてVintageとモダンを融合させる事が私達のALTERATIONです。
使用頻度から傷みも激しく不潔感も感じさせるフライ部分は、全て解体して作り直しています。
サスペンダーはVintageのフレンチワークのサージ生地から作ったもの。吊るだけでは無く、垂らしてルーズに、普通にベルトで絞ったり。
この頃のパンツはあばらに届くほど深いライズでベルトループ無しのウエストを、シンチバックベルトで少し絞ってサスペンダーで吊って履くのが本来のシルエット。
そのままでは着こなしの幅が狭くアレンジの効かない弱点を、ライズを下げてベルトループを付けて補うこともALTERATIONの基本です。
完全に擦り切れて原型を留めていなかったポケット。袋布もすべて新たに作り直した清潔なポケットに。
サイドシームにはヴィンテージのリネンコードのステッチを入れたアクセント。
元のオーナーの愛着の証の継ぎ足され何度も長さを調整された裾。さらに擦り切れた部分にパッチを当てた裾。
ロールアップした時にコントラストを見せてくれる裾の見返しのコットン。
かなりゆったりとしたバギーなシルエット。短めの丈をさらにまくってぐしゃぐしゃと着こなすことも気分です。
SIZE △(FREE )
Waist = 96cm
Hips =115cm
Outseam = 94 cm
Inseam = 68cm
Fork = 34cm
Hem-width = 27cm
Suspender Length = 85cm~95cm
France/日本製
Front Fabric = Indigo Dyed French Linen / Cotton
Other Fabric = Indian Rustic Cotton Broad Cloth / Cotton100%
Button = Vintage Chalk Button & Antique Fabric Covered Button
Suspenders = French Serge(vintage)/Rustic Cotton/Leather
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1940-1950 Vintage French Indigo Dyed Linen/Cotton Work Pants made by “AU MOLINEL”with Suspenders
[ALTERATION By Manure of Drawers] SOLD