End of 19th Century French Antique Indigo Dyed Rustic Heavy Linen made Work Pants with Suspenders
100年以上前にフランスで手織りされたアンティークのリネン生地で作ったワークパンツ。


フランスはリネンの原料のフラックスの一大生産地。自身の上質なフレンチリネンのブランドを誇るとともに、今なお世界のリネン原料のフラックス(亜麻)生産の80%以上を生み出し続ける昔からのリネン大国です。



しかしそのフランスも今では、原料栽培以外の工程(特に潤紡よる紡糸はほとんど中国)は国外で行われる事が殆どで、この生地が作られた頃のように、栽培、紡糸、製織全てが国内で行われた純粋なフレンチリネン生地が手に入る事は少なくなってしまいました。



しっかりとした質感と張りのある糸で、手動織機で織られた素朴な風合いの野性味のある生地。


その生地を農民などがおそらく自分達で手染めしたのでは無いかと思われる、素朴なインディゴ染の生地。



インディゴ染は当時は、今のようなファッションからの要求とは無縁の生活に根差した存在。汚れ隠し、虫除けといった実質的な必要に対して、火にかけられる大きな釜などの特別な設備がなくても、家にある桶を使って常温で染める事が出来、小規模な染色にも適した便利な手法でした。


ヨーロッパのインディゴ染色は、15世紀頃まではウォードという植物による独自の藍染め方法がありました。その後バスコ・ダ・ガマのインド航路の開拓以来、インド藍がインドから輸入されるようになると、値段や染色性、発色の良さからウォードは廃れ、インド藍に置き換えられてしまいました。


その後普及していく合成インディゴの開発は、1900年初頭以降。この生地が作られた19世紀末頃は、まだ天然のインド藍による藍染めリネンが作られていた時代と考えられます。



天然インディゴ ならではのとても深く複雑な色相、微かにグリーンがかった深く濃い藍色と手染めの素朴な風合いが生地の存在感を際立たせています。



サスペンダーはVintageのフレンチワークのサージ生地から作ったもの。吊るだけでは無く、垂らしてルーズに、普通にベルトで絞ったり。


生地を二重にして手縫いで中縫いにして丸みと膨らみを持たせたポケット。生地のダメージへのdarningと欠損へのpatchもアクセント。



サイドシームやポケット口へは、アクセントにもなるフラックス色のリネンコードのハンドステッチ。


インシームとヒップの裁ち端のほつれ止めは、あえて手縫いのかがり縫い。



裾にはロールアップした時にコントラストを見せてくれる見返しのコットン。



ゆったりとしたシルエット。丈を短めにまくってぐしゃぐしゃと着こなすことも気分です。



Waist = 90cm
Hips =105cm
Outseam = 98 cm
Inseam = 72cm
Fork = 30cm
Hem-width = 25cm
Suspender Length = 85cm~95cm
フランス/日本製
Front Fabric = French Antique Indigo Linen / Linen 100%
Other Fabric = Indian Rustic Cotton Broad Cloth / Cotton100%
Button = Vintage Chalk Button & Antique Fabric Covered Button
Suspenders = French Serge(vintage)/Rustic Cotton/Leather
STOREへのリンク
End of 19th Century French Antique Indigo Dyed Rustic Heavy Linen made Work Pants with Suspenders
[STANDARD By Manure of Drawers] SOLD

