Belgian Linen Spiral Stitch Shirt
少し長めの丈で少しルーズなギャザーシャツです。長めのハーフスリーブをくしゃりとひとつ折りあげて生地のしわといっしょに楽しんでください。
私たちのStandardはいつも、ひねりとへそ曲がりの入ったベーシックがテーマです。このシャツのベースは、襟、ヨーク、肩など全てミシンのステッチを極力表に出さないシンプルなシャツ。
ミシンステッチが出ているのは右身頃の前立てと裾のみで、台襟の付け根も押さえのステッチは行わずに手でまつっています。
台襟、上前立、袖口の裏はフラックスカラーのフレンチリネン糸のハンドステッチ。表にポツポツと頭だけをのぞかせる、表情豊かな小さなステッチ。
そんなストイックで静かで、ミニマルなシャツに1940年代のデッドストックのフレンチリネンで撚りあげたVintageコードをトリミングして目一杯のパッカリングも縫い皺もおかまいなしに締め上げて太い糸を走らせ、うねらせて表情をたっぷり加えました。
シャツにはあまり使わない箱ポケットを胸に。小ぶりでuselessな設定のポケットです。ポケット口はリネン糸のハンドステッチ、手縫いでとめ付けています。
深いブルーグレーの緯糸と白の経糸で織り上げられた生地は、経糸の描くヘアラインと適度に残されたネップが織りなす重層的な美しさ。細い糸を高密度に織り上げた上質なリネンならではの光沢と軽さとはりのあるしなやか感触は、ナチュラルや素朴さの代名詞のリネンとは異なるリネンの魅せる顔。上質なリネンの産出地として有名なベルギー、コルトレイク産のフラックスをイタリアで紡績し日本で織り上げたこの生地は、今残された最良の組み合わせの一つです。
ステッチの無いリラックスした柔らかな印象のスクウェアな衿。
曲線を巻き込んだうねりはもっと表情豊かに風にたなびく裾まわりを作り出してくれました。手縫いで付けたアンティークリネンのガゼット。
肩も脇も袋縫いをした後にステッチを行っています。ステッチを表に出さない為の少し面倒な工夫です。アームホールに見えるのは、裏側から巻いたハンドステッチです。
ボタンはランダムにチョイスしたフレンチヴィンテージのガラスボタンです。有名なチェコやベネツィアの物のように凝ったデザインや、カラフルな色使いの装飾的で高価な物ではなく、庶民や労働者にむけた実質的なシンプルな形がたくさん作られて浸透していたフランス特有のもの。
白濁したミルク色や、グレー、ブラック、ベージュ。ヴィンテージのガラスボタンは、プラスティックがまだなかった頃に、骨や角、貝や金属よりもずっと安価で大量生産ができた、フランスならではのものでした。ランダムに並べた不揃いな色と形もアクセント。
今もこれからも新しく古びない、洗い晒しがつくるしわ。ただ、きれいなだけじゃなく、ラフなだけでもない。
言葉にできない味のあるもの、それがMANURE OF DRAWERSの考えるSTANDARDです。
サイズ2 (ワンサイズフリー)
肩幅 = 43cm
ネック = 42cm
バスト = 52cm
袖丈 = 37cm (1ロールアップすると32cm)
着丈 = 78cm
日本製
表地 = Belgian Linen / Linen 100%
コード = 1940’s Dead Stock French Linen Cord
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Belgian Linen Spiral Stitch Shirt
[STANDARD By Manure of Drawers] SOLD