新しいけど古いもの

新しいけど古いもの

Vintage ALTERATION Waxed Cotton Jacket by Barbour

Vintage ALTERATION Waxed Cotton Jacket by Barbour

Vintage ALTERATION Waxed Cotton Jacket by Barbour 

 

 

英国は、雨と霧の国と呼ばれますが、化学繊維が発達する以前の時代から防水、撥水衣料が発達している事や、それが特殊なものでは無く、普通の人々の生活の中の身近な部分に常にあるということが、本当にその通りの気候なのだと教えてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2枚の生地の間にゴムを挟んだマッキントッシュ(Mackintosh Cloth)、綿の生地にワックスをコーティングした(Waxed Cotton Cloth=オイルスキン)、高番手の綿糸を超高密度に織り上げたベンタイルコットン(Ventile Cotton)など英国の生んだ防水素材は防水と同時に防風性にも優れた性能を持っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋外作業や外出への必要性が生んだこれらの素材の中でも、一番広く庶民にまで浸透しているのがワックスコットン(オイルスキン)です。オイルワックスを生地に浸透させて表面をコーティングして撥水性を持たせた綿素材のワックスコットンは独特の生地の表情と風合いがあり、ベンタイルやマッキントッシュに比べて安価で手入れも簡単で、一番汎用性の広い防水アウターとして長く定着しています。

 

 

 

 

 

ワックスコットンの製品を作っている会社は有名、無名合わせて英国には数多くあり、町の服屋さんはもちろんのこと、スーパーや下町の荒物屋の店先や町外れの園芸品屋さん、週末の蚤の市にも無名の安価なワックスコットンが並

 

 

 

ワックスコットンの製品を作っている会社は有名、無名合わせて英国には数多くあり、町の服屋さんはもちろんのこと、スーパーや下町の荒物屋の店先や町外れの園芸品屋さん、週末の蚤の市にも無名の安価なワックスコットンが並んでします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その中でもBarbour社は、代表格であり、ワックスコットンでの衣類製造の先駆者として不動の地位を確立しています。しかしBarbourは、Mackintoshのようにその看板となっている生地を開発した訳ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワックスコットンは、もともと帆船での航海が行われていた時代に、帆が濡れたまま放置されることによるカビの発生や腐食の抑制などの耐久性の向上のための撥水性、防水性の要求や、水を含んで重くなったり、滑りが悪くなってしまう操作性低下の抑止、風を効率的に受け止める為に油で生地の隙間を埋める、などといった目的で開発された生地を、Barbourが衣類に転用したのが始まりです。

 

 

 

 

 

 

1894年にBarbourは、帆船から機関船へと移行しつつある中で帆のニーズが先細りになり、帆布以外にガーメント製造への進出を画策していた、セイルメーカーのWebster’s社から生地の提供を受けて、「ビーコン(BEACON)」というワックスコットン(オイルスキン)のコートを発売し、最初の成功を収めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北海の悪天候の下で働く漁師など労働者のための実用着に次いで、第一次大戦時の防水服、第二次大戦の海軍潜水艦への採用など官制品、軍制品への採用によって業績も飛躍的に増大しましたが、終戦により特需は終結。その後の近代化、技術の発展と共に、ナイロンなどの高機能素材が開発され、Barbourのワックスコットンもマッキントッシュクロスと同じように過去の遺物とされる恐れが近づきつつありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時代の変革を機敏に捉えたBarbour社は、モーターサイクル仕様のライダース・ジャケット「インターナショナル(INTERNATIONAL)」を皮切りにそれまで官制品、軍制品、漁民や港湾労働者といった、一般衣料以外にしか持っていなかったマーケットを切り替えて、新たな販路と製品開発に乗り出しました。その結果生み出したのが、乗馬服の「ビデイル(BEDALE)」、ゲームハンティング用の「ビューフォート(BEAUFORT)」など、英国で普通に暮らしている人々にも受け入れられる逸品で、これによってBarbouは地位と名声をさらに確固たるものとし、英国王室御要達の証であるロイヤル・ワラントを得る栄誉を勝ち取りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英国王室御用達の証、ロイヤルワラントを得た会社は800社以上有りますが、エディンバラ公、エリザベス女王、チャールズ皇太子の3つのワラントを授かった会社は数少ない存在です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワックスコットンのジャケットといえばおきまりはタータンチェックのライニング。英国伝統のいにしえの香りも良いのですが、少し保守的で定番すぎておじさんぽくてつまらないのも事実。特にVintageの場合、チェックが薄汚れていたり毛羽立っていたり、オイルの匂いが内側にまで染み込んで、内側の手触りまでも油っぽかったり。そのライニングをライナーを生成りのVentile Clothに変更することで、全体が清潔でモダンなイメージに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワックスコットンと同じく英国が誇る防水防風素材のVentile Clothは、第二次大戦時に、英国空軍のパイロットが撃墜などで冷たい海に投げ出された時に、海水の浸入を防ぐとともに内部の空気を逃さず浮力を確保でき、救助を待つ間、浮かんでいられるようにと考えられた生地という事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長繊維綿の双糸を経緯ともに超高密度に織り上げて、外からの水は遮断して、内部の汗や水蒸気は外に出す防水性、透湿性、通気性の三拍子に加えて、独特のハリ感とフラットな生地の表面感といった、生地自体のテクスチャーの良さという四拍子を備えた独自の位置付けを確立した生地です。この長繊維のコットンは全世界の綿の総収穫量のうち、わずか2%しか取れません。だからのVentile Clothは高価で希少で、生産できる工場も非常に限られています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワックスコットンとのVentile Clothの防水、防風素材を2層重ねたこのジャケットは、ファスナーを閉めてチンストラップを止めれば、万全です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライナーの端部を切り放しにしたデザインはジャケット全体に動きと軽さを感じさせ、着込むほどに変化していく、これからも育つVintageです。

 

 

 

 

 

 

タータンチェックのライナーと随分印象が違います。これならイギリスっぽいトラッドな組み合わせだけではなく、今の気分のコーディネートにも似合うはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベーシックでありながらどこかモダンな佇まい。そんな、古いだけ、新しいだけでは、出来ないことができる服。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背中の大きなゲームポケットにもしっかりとしたファスナー。生地の色褪せやWaxの状態は、それほど年月を感じさせない状態です。オーナーの愛用を示す適度なダメージと、そこへ施したダーニングなどの補修がVintageならではの味わいを加えてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袖口やポケットなどの要所要所には補強とアクセントのハンドステッチ。ベンタイルライナーの取り付けは、全て手の仕事です。硬い生地を一針一針、丹念に縫い止めたステッチの手仕事ゆえの自然な乱れは、豊かな趣を与える時間の結晶です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリジナルには無い内ポケットをライニングに。Waxや匂いがつかないかと、なんとなく心配だった持ち物もこれなら安心できるのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

服に骨董的な価値や、自分を高く見せる値札の役目を求めない人達の為の、ただのビンテージをやめた服。

 

 

 

 

 

 

サイズ 2(M相当 Barbour社のオリジナルサイズは38)

肩幅 =40cm 

バスト=50cm(脇下)  

袖丈 =60 cm 

着丈 =76cm

英国/日本製

表地    = Waxed Cotton Cloth / Cotton100% + OileWax

ライニング = Ventile Cotton Cloth / Cotton 100%

STOREへのリンク

Vintage ALTERATION Waxed Cotton Jacket by Barbour 

[ALTERATION By Manure of Drawers]  ON SALE