1950-1960 Vintage French Cotton Serge Hard Darned and Patched Old “Blue de Travail” Work Jacket
フランスのワークウェアは、テーラーワークを基本としたパターンメイクと縫製を基本とし、「 ファッション 」と対極の位置にあるはずの「労働着」を超えた存在です。1930年代のフランスのワークジャケットをAlterationした1着です。
オリジナルの状態は、着込まれ、擦り切れたワークジャケット。
そのジャケットに様々な魅せる補修を加えたジャケット。
ダメージに上から生地をのせてpatchするのではなく、象嵌細工のように生地をくり抜きながらモザイク状に生地をpatchしていくフランス独特のpatch work=travail de patchで描き出した象嵌模様。
背中にアクセントとして入れたステッチワーク。vintageのリネンコードを一針一針丹念に刺して十字のモチーフを描きました。手でモチーフを描いても、手の温かさを主張するのではなく、静かに主張する背中。
全て手でかがり直したボタンホール。
丸いフォルムと膨らみが味のある内ポケット。
作業着でありながらテーラーリングをベースにしたゆるやかな曲線を描く袖。
ダメージの激しかった見返しは作り直しています。
新たに作ったカフス。
リネンコードで留め付けた生成りのライニング。味わいと清潔感を与える、色あせた表地とのコントラスト。
裏をつけて2重にしたうえで、内側を手で掬い縫いして身頃に縫い付ける事で、ふくよかな質感のあるフォルムにしたポケット。
ラウンドしたパターンの襟周りの表情は、古いフランスのヴィンテージならではの独特の雰囲気が漂います。 えりの裏側は、india inkで染めたアンティークリネンに付け替えました。
チョイスしたボタンはワークジャケットの定義にこだわらず、 vintageの動物のモチーフが浮き彫りで象られた金属のボタン。
ボタンホールの数を倍に増やし、ズラリと並ぶボタンがクラシックでありながらモダンで迫力のある表情を作り出します。
Vintageボタンの中でも1番人気が高く、1つがビッグマック2個分ぐらいが相場のフランスのハンティングジャケットに使われていたボタン。あえて様々な素材と、いろんな動物のモチーフをランダムに選んで縫い付けています。
少し塗装が剥がれたり、サビがあったり、色がくすんだりするボタンには、長い時間の痕跡が刻み込まれています。
前身頃は緩やかなカーブが描くパターン。着用すると胸周りが立体的になる、フランスならではの機能的な造形。
手仕事の温っぽさを打ち消したミニマルな顔立ちが古いけれども新しい。
「 ファッション 」 と対極の位置にあるはずの「労働着」を超えた昔のフランスのワークウェアだからこそ作り出せた、古いだけ、新しいだけでは、出来ないことができる服
サイズ 2
肩幅 =45cm
バスト=55cm(脇下)
袖丈 =60 cm
着丈 =68cm
フランス/日本製
表地 = French Cotton Serge / Cotton 100%
ライナー = Indian Rustic Cotton Broad Cloth / Cotton 100%
ボタン = Vintage Animal Relief Button (Random Choice)
& Antique Fabric Covered Button
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1950-1960 Vintage French Cotton Serge Hard Darned and Patched Old “Blue de Travail” Work Jacket
[ALTERATION By Manure of Drawers] SOLD