End of the 19th Century Natural Indigo Dyed French Antique Rustic Linen Made Work Jacket
フランスのワークウェアは、テーラーワークを基本としたパターンメイクと縫製を基本とし、「 ファッション 」と対極の位置にあるはずの「労働着」を超えた存在です。
19世紀末頃に少し太めの糸で、ザックリと織られた生地は素朴さが残る表情。
緩めの手紡ぎっぽさのある素朴な質感の糸。リネンという名前の持つ上質や高級なイメージといった一面とは対極にある骨太で野性味のあるはだかのリネン。
その生地を農民などがおそらく自分達で手染めしたのでは無いかと思われる、素朴なインディゴ染。
インディゴ染は当時は、今のようなファッションからの要求とは無縁の生活に根差した存在。汚れ隠し、虫除けといった実質的な必要に対して、火にかけられる大きな釜などの特別な設備がなくても、家にある桶を使って常温で染める事が出来、小規模な染色にも適した便利な手法だったインディゴ染め。
ヨーロッパのインディゴ染色は、15世紀頃まではウォードという植物による独自の藍染め方法がありました。その後バスコ・ダ・ガマのインド航路の開拓以来、インド藍がインドから輸入されるようになると、値段や染色性、発色の良さからウォードは廃れ、インド藍に置き換えられてしまいました。
その後普及していく合成インディゴの開発は、1900年初頭以降。この生地が作られた19世紀末頃は、まだ天然のインド藍による藍染めリネンが作られていた時代と考えられます。
天然インディゴ ならではのとても深く複雑な色相、微かにグリーンがかった深く濃い藍色と手染めの素朴な風合いが生地の存在感を際立たせています。
丸いフォルムと膨らみが味のある内ポケット。
作業着でありながらテーラーリングをベースにした腕に沿うゆるやかな曲線を描く袖。開きをのある2つボタンの変形のカフス。裏の襟は墨染のアンティークリネンです。
アンティークの生地ならではの生地の傷んだ部分や欠損部分への接ぎ。
アクセントと魅せる補修を兼ねるヘムやえりのpatchもアンティークのインディゴリネン生地。
裏をつけて2重にしたうえで、内側を手で掬い縫いして身頃に縫い付ける事で、丸みとふくよかな質感のあるフォルムにしたポケット。
ボタンはワークジャケットの定義にこだわらず、 vintageの動物のモチーフが浮き彫りで象られた金属のボタン。
Vintageボタンの中でも1番人気が高く、1つがビッグマック2個分ぐらいが相場のフランスのハンティングジャケットに使われていたボタン。あえて様々な素材と、いろんな動物のモチーフをランダムに選んで縫い付けています。
少し塗装が剥がれたり、錆があったり、色がくすんだりするボタンには、長い時間の痕跡が刻み込まれています。
間隔を詰めて普通の2倍の数のボタンが並ぶインパクトのある顔つき。
背中の肩の辺りに入れた十字のステッチ。インディゴ染のコットンコードです。
facingとライニングを縫い付けるのは、チャコールグレイのリネン糸のハンドステッチ。
裾やカフス、ボタンホール、アウトシームのステッチもチャコールグレイのリネンコード。
手仕事の温っぽさを打ち消した顔立ちが古いけれども新しい。
サイズ 2
肩幅 =47cm
バスト=55cm(脇下)
袖丈 =59cm
着丈 =68cm
フランス/日本製
Outer Fabric = Antique Natural Indigo Dyed Rustic Linen/ Linen100%
Lining Fabric = Indian Rustic Cotton Broad Cloth / Cotton 100%
Button =Button = Vintage Animal Relief Button (Random Choice)
& Antique Fabric Covered Button
STOREへのリンク
End of the 19th Century Natural Indigo Dyed French Antique Rustic Linen Made Work Jacket
[STANDARD By Manure Of Drawers] SOLD