1950-1960 Vintage French Chore Work Worker Indigo Dyed Linen Jacket
インディゴで染められたリネンのワークジャケット。
生地染めの深いインディゴが洗い込まれた落ち着いた青と、ワークウェアの頑丈なステッチを取り除いた柔らかな顔つき。
ざっくり織られた生地の適度なボリュームとやわらかさ、まだまだ素朴さの残る糸の風合いが味のあるリネン。季節のお洒落着や上質な生活のしるしではなく、日々の仕事にも暮らしにもいつも纏う生活着としてのリネン。
毎日袖を通し、汚れれば洗い、擦り切れには布を充て糸を刺し、穴が開いたら布を繼ぐ。すっかりくたびれて、色あせ、年月が染み込んだ風格は、長い時間のみが作り出せるもの。
フランスはリネンの原料のフラックスの一大生産地。自身の上質なフレンチリネンのブランドを誇るとともに、今なお世界のリネン原料のフラックス(亜麻)生産の80%以上を生み出し続ける昔からのリネン大国です。しかしそのフランスも今では、原料栽培以外の工程(特に潤紡よる紡糸はほとんど中国)は国外で行われる事が殆どで、この生地が作られた頃のように、純粋なフレンチリネン生地が手に入る事は少なくなってしまいました。
全体に散らばる経てきた時間を映す細かなダメージを、丹念に埋めればそれもひとつの粋なデザイン。
麻は使えば使い込むほど柔かさ、光沢感が増すと言われます。オールドリネンがもてはやされる事が示すように、リネンは使いこまれた後が最も美しいのです。
機械技術が発達しきっていおらずまだまだ熟練した人の手が必要な時代の、手をかけて麻を処理し、糸を紡ぎ、織り上げた味のあるリネン。
ダメージを補修して飾るきりはぎ、パッチ、ダーニング、刺子のステッチを、一針ずつ丹念に、様々な方法で彩りました。色むら、擦り切れ、破れ、陽灼け、退色の痕。偶然と時間と人の手が紡ぎ出すもの。
オリジナルと取り替えて、色もモチーフもランダムに選んたボタンは動物のレリーフが象られ、使い込まれたヴィンテージ。
袖のアウトシームや脇のステッチ、布を乗せて周りを縫い付けるのではなく、生地をくりぬいて象嵌のようにはめ込んで充てるフランス式のpatch。
綿素材を輸入に頼るのに比して自国での栽培が盛んで入手が容易で身近なフランスのリネンですが、しっかり着込まれた年月の経過を映す様々な質感と色合いが入り混じる深い趣を持つ生地と、枯れた風合いがさらに味わいを高めています。
裏地をつけて手ですくって中縫いをした緩やかな顔つきのポケット。ワークウェアらしくポケットや袖口、肩、袖など全体ににかけられていた頑丈な2本のミシンステッチを全て解いて作った柔らかな顔つき。
ハンドステッチでのラスティックコットンのライニング。縫い皺の表情や生地のコントラストが作る味わい。
手縫いならではの不揃いが加える趣。
「古くて新しく、新しいけど古い」もの。
サイズ 2
肩幅 =40cm
バスト=48cm(脇下)
袖丈 =60 cm
着丈 =70cm
フランス/日本製
Front Fabric = Indigo Dyed French Linen / Linen 100%
Back Fabric = Indian Rustic Cotton Broad Cloth / Cotton 100%
Buttons = Vintage Animal Relief Button (Random Choice)
& Antique Fabric Covered Button
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1950-1960 Vintage French Chore Work Worker Indigo Dyed Linen Jacket
[ALTERATION By Manure of Drawers] SOLD