新しいけど古いもの

新しいけど古いもの

Vintage Salt and Pepper Piquet made Hunting Jacket by “Dumont-d’Urville” 

Vintage Salt and Pepper  Piquet made  Hunting Jacket by  “Dumont-d’Urville” 

 

1940-1950 Vintage Salt and Pepper Heavy Piquet made Hunting Jacket by French Old Manufacture “Dumont-d’Urville” 

 

 

 

フランスの老舗企業の“Dumont-d’Urville”社が製造したハンティングジャケット。ソルトアンドペッパーのピケの、着込まれた枯れた風合いが素敵な1着です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランスのヴィンテージウェアとして秋冬シーズンの代表格として人気の高いハンティングジャケット。年代とコンディションのバランスの良いものは年々希少になり、どんどん高額になり続けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランスならではのテーラードの基本に則った立体的なパターンで仕立てられたジャケットは、ハンティングの為につくられた機能性だけではなく、フランスのエスプリ精神と美しさと力強さに溢れています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緊密に織り上げられた生地が、擦り切れ、くったりするまで使い込まれた、本物の時間だけが作り出せる味わいの深さ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

袖やポケットなど、着込まれ愛用された印の擦り切れや破れには丹念なdarningとpatchによる魅せる繕い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背中には狩の獲物を入れるゲームポケット。大きなポケット口が印象的です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬、馬、鹿、猪、狐、狼。狩る側と獲物が入り混じったヴィンテージの動物レリーフボタン。ボタンホールを作って増やし、倍の数が並ぶボタンは、あえて様々な素材と、いろんな動物のモチーフをランダムに選んで付けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し塗装が剥がれたり、サビがあったり、色がくすんだりするボタンには、このジャケットと同じように、長い時間の痕跡が刻み込まれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背中へアクセントとして入れたリネンのステッチワーク。vintageのリネンコードを一針一針丹念に刺して十字のモチーフを描きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラップの裏地を取り替え、ポケットも解体して裏に生地を張って作り直しています。解体するためにステッチされていた糸を解いた跡に残った、生地の元々の濃い色の部分が、まるでそこにステッチがあるかのようなラインを描きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衿腰の低いラウンドしたパターンの襟周りの表情は、このころのフランスのヴィンテージならではの独特の雰囲気が漂います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

襟の裏側部分はインディアインクで染めたアンティークリネンに変更しています。裏えりのステッチと縫い止める赤いリネンのハンドステッチも見えない部分の細かな味わい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリジナルのライニングを生成りのVentile clothに変更することで、ヴィンテージの重いイメージが中和され、清潔な印象と着込まれた風合いが融合するバランスが作り出されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英国が誇る防水防風素材のVentile clothは、英国空軍のパイロットが撃墜などで冷たい海に投げ出された時にも、水の浸入を防ぐとともに内部の空気を逃さず浮力を確保して、救助を待てるようにと考えられた生地という事は、よく知られています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外からの水は遮断して、内部の汗や水蒸気は外に出す防水性、透湿性、通気性の三拍子と、独特のハリ感とフラットな生地の表面感といった、生地自体のテクスチャーの良さという四拍子を兼ね備えているのがVentile clothです。ライナーの取り付けと裾まわりの手の仕事。硬い生地を一針一針、丹念に縫い止めたステッチの手仕事ゆえの自然な乱れは豊かな趣を与える時間の結晶です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランスでは9月の下旬頃に狩猟が解禁になり、秋が深まり出すと、市場の店先にジビエが並び始める食の秋が本格的に始まります。ヨーロッパの中でいちばんの狩猟国であり、ジビエを楽しむ文化も根底に持つフランスでは、プロの猟師だけではなく、秋の狩猟解禁を多くの人々が待ち望んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランスではレジャーやスポーツとしてのハンティングは、サッカーに次ぐほどの人気を持っていると言われています。狩猟免許を持つ人数が120万人以上(ほとんど男性)というのは、狩猟免許取得資格のある、16歳以上のフランス男性の約5%に相当し、サッカー愛好者の220万人に次ぐ人数で、テニス愛好者の110万人よりも多いのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生活の糧を得るための仕事として猟をする猟師以外にとってのハンティングは、貴族などの特権階級と裕福な層の楽しみであり、贅沢な遊びでしたが、徐々に幅広く楽しまれるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Vintageの持ち味が、ただ古いだけではない意味を持つ。そんな、古いだけ、新しいだけでは、出来ないことができる服。

服に骨董的な価値だけや、自分を高く見せる値札の役目を求めない人達の為のただのビンテージをやめた服。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイズ 3(ゆったりM~L)

肩幅  =46 cm

袖丈 =60 cm

バスト=60cm(脇下)   

着丈 =75cm

フランス/日本製

Outer Fabric =Salt and Pepper Heavy Piquet / Cotton 100%       コットン100%

Lining Fabric =Ventile Cotton Cloth / Cotton 100%

Button        = Vintage Animal Relief Button (Random Choice)

                     & Antique Fabric Covered Button

 

 

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1940-1950 Vintage Salt and Pepper Heavy Piquet made Hunting Jacket by French Old Manufacture “Dumont-d’Urville”[ALTERATION By Manure of Drawers]  SOLD