Antique Hand Woven Heavy French Rustic Indigo Linen + Vintage Villette made Gilet
シャツとパンツのプレーンなスタイルにニュアンスを加えたり、ジャケットの着こなしをランクアップさせたりと、あれば便利なジレ。
前身頃の生地は19世紀末ぐらいに作られた、しっかりとした厚みのあるインディゴリネン。
手紡ぎのようなネップ感に溢れた撚りの柔らかなリネン糸を、ロープ染色と思われる方法でインディゴで中白に染め上げ、手織りで織り上げたラスティックな生地。しっかりとした厚みと重量感のあるリネンの生地は、Biaudeに使われるVilletteの繊細な表情とはまた違った迫力を持ち、洗練や洒落っ気とは全く違った農業大国フランスの骨太さが伝わる、無骨さと素朴さが溢れています。
枷染めで中まで濃く染めたものが多いBiaude用の生地と違って、あたりが強く生まれる中白のインディゴ染めの生地が作り出す濃淡の陰影が、このジレにさらに深い表情を加えてくれます。
ヨーロッパのインディゴ染色は、15世紀頃まではウォードという植物による独自の藍染め方法がありました。ウォードはバスコ・ダ・ガマのインド航路の開拓以降、インド藍がインドから輸入されるようになると、値段や染色性、発色の良さからインド藍に置き換えられてしまいました。この生地は合成インディゴの普及する前の、天然のインド藍による藍染めが作られていた頃のもの。
背身頃はVilletteと呼ばれる濃いインディゴブルーに染め上げられたリネン生地。Villetteは、Maquignonと呼ばれた牧畜業(馬や牛の放牧や仲買い人)や家畜・食肉市場に携わった人々の仕事着だったBiaudeに使われた生地。
しっかりとした手触りと張りがありながら、柔らかさと軽さを併せ持つ、麻の良い部分だけを集約したかのような昔の生地特有の素朴な趣きを残す風合いを持っています。
着込まれた痕跡と色の濃淡も良い味わいに。
裏には未晒しのラスティックコットンを手でまつり付け、手縫いならではの縫い皺のふくよかな表情を。
生地の縮みやたるみをわざと作り、たわみと縫い皺を活かし、手で縫い付けたポケット口とポケット。
ボタンはグレーの濃淡の配色とユニークな形がモダンなデッドストックのボタン。
ボタンホールも全て、味のある手縫いです。
前身頃と背身頃をつなぐ脇も肩も脇裾のスリットにある、かんどめもすべて手縫いです。だからこそ生まれるふくよかな皺、手じゃなければ出来ない事、手だからこそ出来るもののかたちです。
サイズ 2(46-48 相当 )
肩幅 = 40cm
バスト= 52cm(脇下)
前着丈= 56cm
後着丈= 57cm
日本製
表地 = Hand Woven Heavy French Rustic Indigo Linen / Linen100%
背身頃 = French Vintage Villette / Linen100%
裏地 = Indian Rustic Cotton Broad Cloth / Cotton100%
ボタン = Dead Stock French Resin Buttons
& Antique Fabric Covered Buttons
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Antique Hand Woven Heavy French Rustic Indigo Linen + Vintage Villette made Gilet
[STANDARD By Manure Of Drawers] SOLD